サイエンスカフェ
「サイエンスカフェ」とは、科学者の人と普通の人がカフェで語らえるイベントで、
今世界各地で行われており、非常に流行っているようです。
一度行ってみたいなあと常に思っていたのですが、
日本でもたくさん開催されていると知って、昨日初めて行ってきました。面白かった!!
「サイエンスカフェポータル」というのを発見。
東京のサイエンスカフェ情報を見たい場合はこちら。
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私が参加したのはサイエンスカフェ アート@理研というもので、
銀座の文藝春秋画廊 「ザ・セラー」で開催されました。
そして躁鬱病の研究をされている笠原さん。
お二人とも理研こと独立行政法人理化学研究所におつとめです。
西井さんがボルボックスの生態の説明を始めると同時に、開口一番
「そもそもボルボックスって何ですか?」という質問をせざるをえなかったワタクシ。
あまりに世界が違うので、それってそもそも何?そもそもなんでそれの研究をしてるの?
研究の競合は?どうやって資金調達するの?研究者って毎日何をしてるの?目標はノーベル賞?
マウスってどんな?等々、怒濤のような質問、3時間ぶっつづけ。面白かったです。
ゲノムとかミトコンドリアとかしばらく耳に入ることのなかった単語がいっぱい(笑)
ちなみにスペック的には:
ずっといたオーディエンスは女性が10人、男性1人。途中で出たり入ったりもあったけど。
オフィシャルには開催時間は2時間になってたけど、みんなの質問止まらず3時間15分ストップがかかった。
料金は無料。
コーヒーやクッキーを出して頂きました。
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1)ボルボックス
ボルボックスというのは田んぼなんかにいる藻類の一種。
単細胞生物が多細胞生物になる、という生物の進化は多々ある中
ボルボックスは最近(といっても5000万年前から徐々に)単細胞→多細胞に変化が起きた。
ボルボックスは、光合成をするのだけれど、光に向かって動く(泳ぐ)ので、
「植物ですよね?動物ではなく。。。」という素朴な質問をしたのですが
そもそも「生物には植物と動物があります。」という認識自体が間違いだということで。
例えば、ミドリムシは動物のように動くけれど、光合成もする。
「動物/植物/菌/モネラ(原核生物)/細菌」という分類もあるそうだ。
が、植物に高等植物と藻類が混じっているのはいかがなものかとか古細菌は別カテゴリーじゃないかとか
聞いたことない類いの議論沸騰(@@)
ちなみに、ボルボックスは上記写真の角に見える白い薄い膜で覆われていて、
中にある緑色の丸が子供、更に黒い点に見えるのが孫。
実は皮膜のまわりにある子供が、皮膜の中に取り込まれるのですが
字で説明してもなんのこっちゃらなのでこちらの映像をご覧下さい。
2)躁鬱病
躁鬱病というのは躁状態と鬱状態を繰り返す精神疾患。
世の中に躁鬱病の人は1%いると言われている。(鬱病の人は15%程度らしい)
まだ原因不明。恐らく脳が原因と考えられているが、肝臓かもしれないし、
遺伝子レベルかとも言われているが一卵性双生児で発症する人と発症しない人がいたのでそうとも言えない。
今、躁鬱病にきくと言われている薬はいくつかあるが、
一番ポピュラーなのがリチウム。(電池に使われている、あのリチウム)
きく確率は50%ぐらいで、あとの50%の人にはきかない。
※ちなみにトルコに精神病にきくといわれる水が出る場所があり、
水質をよく調べてみたらリチウムが大量に入っていたらしい。
躁鬱病患者はてんかんになりにくく、てんかん患者は躁鬱病になりにくいので
痙攣が因果関係に影響があるのではという研究がなされ、
果たして痙攣をさせると躁鬱病がおさまるということがあったらしい。
よって、ECTといって全身麻酔をして、10-30秒頭部に通電して、
人為的に痙攣を起こさせるという治療法が取られることもあるらしい。
インシュリン療法では、インシュリンを打って欠糖状態にして痙攣を起こさせ、
その後ブドウ糖を与えて普通に戻すという。。。
早く躁鬱病の原因がつきとめられれば。。。(><)
理研は病院がないので、研究は大変。血液とか、マウスとかで研究している。
和光にある9階建ての建物で、8−9階はマウスが数万匹いるマウスフロア。マウス専用エレベータもある。
マウス用にできているフロアなので、そもそも窓はない。
なぜ地下にしなかったかというと、アメリカで洪水で地下室のマウスが全滅して問題になったから。
無菌マウスは、帝王切開で取り出して無菌化するらしい。
環境/ストレスが躁鬱病の発症に影響を与えているとすれば
ハワイと東京では躁鬱病の発生率は違うのでは?
そう考えると籠に入れられて何世代もじっとしており、
つかまえても噛みつきもしないマウスで研究して本当にいいのか?
野生のマウスと無菌室のマウスでは何か違うのでは?という疑問も呈されたが、
そもそも人間って野生?という質問に。
。。。今の私たち、都会に住んでサラリーマン/OLやってる私たちって、野生なん?
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さて、このサイエンスカフェのテーマは「美しいサイエンスの世界 アート@理研」。
細胞や分子/原子が美しくて現代アートのようだ。。。ということで
会場内には「サイエンスアート」の世界が展示されていました。
こちらは脳。黄色いのがシナプスで、赤いのが毒キノコの色素で染めた微小管といわれる組織。
細胞分裂に関わる遺伝子。
これが西井さんの研究しているボルボックス。
ボルボックスの画像をモチーフにした、シューズ。
ボルボックスのモデリングアート(女子美術大学)
アメーバのモデリングアート(女子美術大学)
もっとサイエンスアートのくつ。
サイエンスアートのTシャツと帽子。
この帽子の図柄(写真)は脳です。
ちなみに理研は、税金を使って研究をしている機関で、年間900億円も研究その他で使われているんですね。
(平成19年度予算、支出ベース)
うち、脳科学に91億円、ゲノム科学に53億円。なるほど。