三種の神器
先日、東京大学創立130周年記念事業公開シンポジウムに行ってきました。
記念講演をおこなったアニリール•セルカンさんの話がすごく面白かったです。
セルカンさんは現在33歳ながら東京大学大学院助教で、NASA宇宙飛行士候補。
経歴的には、NASAで「宇宙エレベーター」を設計しプロジェクトリーダーを務め、
スキー選手として国際大会に出たり(長野オリンピックにはトルコチームのコーチとして来日)、
トルコ人とし
て初めて宇宙飛行士候補に選ばれたり、プリンストン大学で数学の講師を務めたり、
研究の成果を認められてアメリカ名誉勲章やケンブリッジ物理学賞を受賞し
たり、と非常に多彩!
「宇宙飛行士候補」ですから本当に「宇宙飛行士」に選ばれたら、他の惑星にいくかもしれない人です。
あれ?え?まだ33歳????
ちなみに科学者は未来を予測する。スキー選手も一瞬先を予測して動く。「似テマス。」
。。。ってほんとかよーーーと思いつつ、面白い。
「三種の神器」は、古代は八咫の鏡/八尺の勾玉/天叢雲剣といわれ、
昭和ではテレビ/冷蔵庫/洗濯機といわれ、
今はデジカメ/DVDレコーダー/プラズマテレビと言われているけど
実はこれからはエネルギー/水/食料になるとセルカンさんは言います。
昭和の三種の神器は「欲しい物」
平成の三種の神器は「なくても生きていける物」
未来の三種の神器は「必需品」
三種の神器とはよくいったものだなあ。。。
最近、環境とか、エネルギーとか、食料問題とか、平和とか、
難民問題とかすごくそういうことを考えることが多く、
結局これらはみんなつながっている気がします。
さて、そんなセルカンさんが現在研究しているのはインフラフリー住宅。
建物を造るとき、普通は水道や電気、ガス等のインフラが必要になるが、
そうしたインフラから自由になった住宅が「インフラフリー住宅」。
エネルギーは太陽エネルギーや風力エネルギー等ではなく
循環型エネルギーを使い、かつ自分で作れる/直せるようにする。
(トルコの地震で壊れたインフラを人々が直せず復旧に時間がかかった経験から。。。)
水も少量の水を循環させる。
じゃあどうやって循環させるのかというと、こんな数式を書いておられました。
CO2+4H2=CH4+2H20
ええと、二酸化炭素と水素で、メタンと水を作るってこと?
ゴミを燃やすと、二酸化炭素が発生するのでそれを使ってえ、
水素を作るにはあ、(2)CO+(2)H2O=(2)H2+(2)CO2。。。と話は続く。
みゃあああーほんとかよーと。
普通だと冗談で終わってしまうのですが、
この人は火星基地のユニットを作るプロジェクトに参加しているんですね。
火星は95%が二酸化炭素だそうで、酸素を作らないといけない。
というわけで実際に酸素を作る小屋みたいな「ユニット」を作っていると。
冗談では、ないのです。
ちなみに、セルカンさんのブログから渋谷大学にリンクがはられていたのでクリックしてみたら
なんと、今週末に講義が!というわけで申し込んでみたら最後の1席だったみたいです。
何かに呼ばれてる?(笑)
エネルギーということで、ヨハネスブルクの話を少し。
<ヨハネスブルクという街>
先日、南アフリカのヨハネスブルクに出張で行ってきました。
地球の歩き方には「世界で一番危険な街」とか
「ダウンタウンへはできれば行かない方がよい」とか書いてあり
ネットでちょっと調べてみると恐ろしげな記事だらけ。
現在のヨハネスブルグは「世界最悪の犯罪都市」「世界の犯罪首都」と称されるほど治安が悪いことで知られる。現在の南アフリカ共和国においては、アパルトヘイト時代に教育機会を充分に与えられなかった非白人層が、現在でも職の機会に恵まれない悪循環による貧困問題と、既に死因の一位となっているエイズの蔓延による絶望感から、政情不安にない国家としては既に世界でもワーストクラスの治安にある。その中でも、ヨハネスブルグの危険性は突出している。
日本の外務省からは、南アフリカに対しては危険情報が出されているが、ヨハネスブルグはその中で1項目として挙げられている状態で、ダウンタウンや ヒルブロウ地区については「可能な限り公共輸送機関の利用は避け、同地区には立ち入らないように」という勧告も出している。しかし、ヨハネスブルグでは、 自動車での移動においても、交差点の赤信号に て停車した日本人ドライバーが武装ギャングに襲撃され殺されたり、乗用車の故障のため高速道路の脇に車を停めて車外に出たドライバーがギャングに殺された りする事件が発生している。地元警察の見解は「前者では、たとえ赤信号であっても事故の恐れがなければ乗用車でも『停止しない』のが常識であり、後者で は、いかなる理由があろうとも、車外に出るとは非常識で、携帯電話で警察の救援を求めるべきだった」という始末である。
というわけで我々もヨハネスブルクに行ってからは、空港から宿までシャトルバスで、
宿からカンファレンス会場までも全てシャトル。
家には必ず鉄条網がはられ、Armed Responseの文字が。
比較対象として、南アフリカのもう一つ有名な街「ケープタウン」は昔からある歴史的な街で、
ヨハネスブルクと比べると全く小さく、停電もおきない。
小さいがゆえに街角には必ずガードマンが立っていて安心。
夜女性が1人で出歩いても、危ないエリアに行かなければ大丈夫。
ヨハネスブルクで夜、空を見上げたら鮮やかな紫色。
きれいだねえ!とにこやかに言ったら、「この紫色は大気汚染のせいよ」と返された。。。

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非常に参ったのは停電。
ヨハネスブルクは非常に電源が不足しており、停電だらけ。
毎日2時間は必ず停電してしまう。
電力会社が地域毎に「このエリアは何時から何時に停電します」という通達をするのだが、
その通達通りに停電がコントロールされることがない。
予告時間になっても落ちない。そのかわり、油断している時にボトッと落ちる。通達、意味ない。
しかも、普通の国だと道路の信号は別系統にするなどして
停電時にも落ちないようにすると思うのですが、
ヨハネスブルクでは信号も落ちる。街灯も落ちる。よって、完全にまっくらになります。
そんな中を車が疾走してしまうので非常に危険。
ドライバーに「危なくないの?(徐行しないの?)」と聞いたら、
「気をつけるの」と返されました。
パソコン自体は電源がもったりするのですが
ルータ等が落ちてしまってネットは使えなくなる。
皆さん停電慣れしてしまっているので、仕事中に落ちると、ティータイムに切り替え。
食事中に落ちると、暗いまま(もしくはろうそくをもってきて)食べ続ける。
ホテルの部屋にいるときに落ちると、懐中電灯を渡され、寝るといいよとにこやかに言われる。
地元の人いわく、これは都市計画の問題。
街が急速に成長しすぎて、電力が賄えなくなったという。
新聞があったので見てみると、一面は「ひどくなるよ(IT'LL GET WORSE)」の見出し。
「何かしらねえ」と言ったとたん「電力に決まってるじゃないの」と切り返された。
そりゃそうだ。。。慣れきっているように見えても一番の関心事であるのは変わらないのだろう。
その真下、「電力不足はあと5−8年は続く」と書いてある。
(ちなみにワールドカップの最終戦はヨハネスブルクでの開催予定。大丈夫か。。。)
更に、「この電力不足を解消するには、原子力に頼るしかない(Nuclear's the only way)」という記事に続く。
南アフリカには原子力発電所が1基しかない。増やすべきだ、と記事には書かれている。
原子力発電に走るのは避けて欲しいと思う。
せっかくの Nuke-free Africa 活動が水の泡だ(><)
しかし、毎日毎日毎日必ず2時間は停電し、
そして「今この瞬間」信号も消えた状態で車を走らせている人たちへの解決策は必要なのだ。
しかも、早急に。
インフラフリーをはじめ、色々な研究はまだまだ研究段階なのである。。。
こういう不安な話もある。
南アフリカの原発施設に強盗が入ったという話。
それから南アフリカの原発施設で核兵器が作られていたという話。
それからその核兵器は密輸されていたという話。
Second Attack on South African Nuke Plant (Wired Vision記事から転載)
"On the same night last week that four robbers shot an emergency officer at Pelindaba" -- South Africa's most important atomic facility -- "another attempt was made to bypass the nuclear site's security," according to The Sowetan.
According to a report by a Pretoria TV station, a nuclear smuggling case is ongoing. It isn't known whether the case is related to the gunmen's attack on Pelindaba.
A woman has appeared in Cape Town Magistrate's Court Nov 8th on charges of helping to smuggle parts used in manufacturing nuclear weapons from the United States to South Africa. Marisa Sketo, 46, allegedly also helped to export the nuclear weapon parts illegally from South Africa to Pakistan. She is facing charges under the Weapons of Mass Destruction Act. The trial has been rescheduled for January 23, according to a court official.
核兵器を作る為の素材をアメリカから密輸し、作られた核兵器をパキスタンに密輸していたというのだ。
これが本当ならゆゆしきことである。
原子力、ということで昨年10月に行ってきた六ヶ所村の話を少し書きたいと思います。
<六ヶ所村に行って来た>
昨年、BlogTVというテレビ番組を作っていた際に
「Stop Rokkasho」や「more trees」について
坂本龍一さんにインタビューをさせて頂いたのが、下記映像。
六ヶ所村の再処理工場がいかに危険かを話してくださっています。
しかし、現地を知らずに口だけで「反対」と言うのは「違う」。
と私は思うので、六ヶ所村の現地に行って来ました。行動指針は、「現地へ行こう、現物を触ろう」。
六ヶ所村のホームページから、村の概要を見てみます。
人口:11,401人(平成17年)
産業としては、農業/畜産/漁業/商工業とある。
エネルギーカンケイの色々な施設ができたおかげで村税収入がなんと78億!
村税:78億3800万円(平成17年)
六ヶ所村の原子燃料再処理工場(現在試運転中)が
当然のことながら一番の関心ごとなので、訪問をこころみる。
ちなみに現在試運転中のこの再処理工場が何かっていうと、
日本の原子力発電所で出て来た核のゴミ「使用済み核燃料」をもって来て
その中からウラン(核燃料)とプルトニウムを取り出す施設。
2兆1,900億円かかって建設された。(建設費用以外のコストも含めるとコストはもっと膨らむ)
反対派によると本格稼動した場合には空と海に放出される放射性物質は1日分で原発1年分になるといい、
原燃側は問題ない量しか出ないという。
なお、「ウランとプルトニウムを取り出す」とぺろっと書いたが、
このプルトニウムは核爆弾の原料でもあり、また抽出する際に高レベル核廃棄物が出てしまう。
プルトニウムをそのまま使うプルトニウム燃料を発電に使うには、
「高速増殖炉タイプの原発」(日本ではもんじゅのみ)を使う必要があるが、
もんじゅは1995年に事故を起こした。また、日本は核兵器をもたない国。
よって、プルトニウムとウランを混ぜて「MOX燃料」という燃料を作る。
このMOX燃料は通常の「軽水炉タイプの原発」で使えるのだ、といわれている。
このやり方を「プルサーマル計画」と呼んでいるそうだ。
そんな再処理工場を訪問してみようと昨年思い立ち、ネットで情報を探した。
(あれ、そのときの情報がネットから消えてる。。。)
当時は再処理工場の電話番号が書いてあり、見学希望の場合はここへかけろと書いてあった。(今はないげ)
電話をかけて見学希望だと伝えると、「一般の方は電力会社の方が同伴でないと入れません」と言われる。
(まあ、簡単に入れてくれちゃったらテロの危険とか余計心配になるところですが)
そして、かわりに「六ヶ所原撚PRセンター」というところへ行け。という。。。
このPRセンター、「洗脳センター 六ヶ所村」でGoogleすると色々出てくる(><)
実は、私が行く一週間前に、母が訪問していたのだが
彼女は六ヶ所村ラプソディを2回も見ていて、行く前は再処理工場を止めなければ!と
ことあるごとに言っていたのだが、PRセンターに行って帰って来たとたん
「ちゃんと安全にしてるみたい。。。私が間違っていたのかしら。。。」という。
それ以降六ヶ所村について彼女が語ることはなくなった。一度も。
そんなこんなで多少ドキドキしつつも六ヶ所村に行って来たのだった。
PRセンター到着。
予約をしてあったので、係の人が案内をしてくれます。
ちなみにこの再処理工場は、最近になってでた話ではなく、最初の申し入れは1984年、
青森県知事/六ヶ所村長の受け入れ回答は1985年だったそうだから、もう20年もなるわけです。
説明員のおねいさんいわく、「この地域の産業を興す為に
国家石油備蓄基地のプロジェクトが行われていたが
オイルショックが起きてダメになってしまった。
風が強いので風力発電もやっているけど、やはり原子力。」という。
※日本の原子力依存度ときたら。
日本には55基も原子力発電所があり、発電電力量の30%をしめるという。
この日本が、ヨハネスブルクみたいに毎日停電してしまうわけにもいかない。
というわけでエネルギー政策が非常に重要なわけで。
原発をなくすには日本から電力が30%なくなるのに耐えなければいけないので
企業や国民が節電を本気でやらないといけないし(いやはや)
節電できないのであれば、原発の分を補えるだけの代替エネルギーをどうやって作るのかと。
(CO2削減目標もあるので火力発電以外で。。。)
太陽エネルギーとか。。。風力エネルギーとか。。。循環エネルギーとか。。。
そういうものを一刻も早く大規模に使えるようになってくれれば。
再処理工場の話に戻ります。
<再処理の流れ>
こういう特別車(危険物運ぶので、転ばないような設計になっている)で
港から使用済核燃料を六ヶ所村に運んできます。
施設内にいれるには、こんな機械を使います。
それをせん断機で小さく切って、金属の中に入っている燃料を溶かし、使える物と使えない物に分離させます。
黄色がウラン、緑色がプルトニウム、赤が廃棄物。
なお、核兵器を持たない日本国としては、プルトニウムはそのまま保持するわけにはいかないので、
わざと同じ量のウランを混ぜ合わせておきます。
こうして取り出されたウランとプルトニウムはMOX燃料として
再度原子力発電所で使われることになるそうです。
それ以外の廃棄物は、高レベル放射性廃棄物、低レベル放射性廃棄物として処理されていきます。
さて、そんなPRセンターでの説明の様子を多少ビデオに撮ってきました。
<そもそもなぜこの再処理工場は必要なのか。>
1)原発の原料であるウランが有限だから。
日本にある原子力発電所が稼働する為には、ウランが必要です。
日本ではウランはとれないので輸入に頼っており、あと85年で枯渇するといいます。
(石油はあと40年)
再処理工場を作らないと、ウランが枯渇して、原発も稼働できなくなっちゃうyo!
というわけです。
ちなみにこれがウラン鉱石。
2)核のゴミを減らすため。
核のゴミを使って再処理しようぜというのがこの施設なので、
再処理しないと各地の原発から出されるゴミはたまります。
しかもご家庭の燃えるゴミ燃えないゴミみたいな物じゃなく
高レベル放射性廃棄物という危険度の高いもの。
ちなみにこの高レベル放射性廃棄物をどの自治体も引き取りたくないので大問題になっています。
引き取り手がいないので六ヶ所村で3-50年あずかり、臨時で貯蔵プールにためておいて
その間に引き取り手を捜すということですが、ひきとってくれたら10億円あげる!と
政府が言っているにも関わらず、引き取り手は出て来ません。
ちなみにこの「高レベル放射性廃棄物」についても映像がありました。
PRセンターの説明ロジックとしては:
1)放射性物質はどこにでもある。あなたの今の身の回りにもある。昆布とか、ラドンとか、湯の花とか。
2)再処理工場から放出される放射線は極めて微量で影響は小さい。
「高レベル放射性廃棄物は高レベル放射性廃棄物の処分を、
低レベル放射性廃棄物は低レベル放射性廃棄物の処分をしていて
それらよりレベルが低いものをフィルターを通してから外に出している」という。
3)モニタリングしてるので危険があればすぐわかる、と。
。。。だから、安全。安全。安全。安全だったら。
と、説得されている感じ。
さて、再処理工場の問題点については下記のブログが非常に詳しいので是非お読み頂ければと思います。
「keep on your easy pace 六ヶ所村の再処理施設の問題点(承)2/4 」
現在の再処理施設では、完全に100%放射能を防ぐことが(コスト的に)難しい
施設から出る高レベル放射性廃棄物の処理方法が未決定(外国にも持ち出せない)
使用済みMOX燃料の処理方法が未決定(2010年から検討開始)
抽出したプルトニウムが核兵器に転用しやすいため、テロに狙われるリスクがある
抽出したプルトニウムで発電する高速増殖炉の目処が立っていない
同じく、MOX燃料にした場合でも、日本ではまだ発電先が少なく消費しきれない
再処理にはコストがかかる
特に、1.の「100%放射能を防ぐことがむずかしい。」というのが一番の問題ですよね。
これは「通常状態で放出」という話と「事故で放出」という話と二つあると思います。
●通常状態
煙突から空に出す/海にパイプを作って流しちゃう。。。というのは
PRセンター側も認めています。
その煙突/海のパイプに出される放射能の危険度が、原発100基分を1日で出しちゃうという伝説と
全然危険じゃないから外に出すんだという伝説があるのですが
危険がゼロな訳ないよね、と常識的には思ってしまうわけです。
っていうことを質問すると、PRセンターのおねいさんはいかに安全か説明してくれた後に、
「出ているというなら、もう試運転してるから出てるんです。
でも、私は六ヶ所村で作られた野菜も取られた魚も、毎日モリモリ食べてます!」
と、笑顔でおっしゃるんです。。。
とはいえ、原発100基分の放射能をだだ漏れさせるわけがありません。当たり前です。
本当に危険な物は高レベル放射性廃棄物、低レベル放射性廃棄物として廃棄され
(これらの廃棄物も問題をはらんでいますがとりあえずおいといて)
煙突/海のパイプから出る廃棄物は少なくとも相当危険度は落ちているはず。
その危険度が諸説あること自体に問題があるのだと思います。
アリニールセルカンさんは、「SPAM科学者はダメ!」と説いています。
SPAM科学者とは、根拠レスだったりおおげさだったりする環境アクティビストのことを含みます。
正しくない情報を伝え、大げさに語ることで真実が見えなくなるし、信憑性がなくなる。
原発100基分の放射能ダダ漏れもSPAM情報だと思う。
完全に安全というのもSPAM情報だと思う。
我々は、事実を、知りたい。知る権利が、あると思う。
●事故で放出
この危険性は、そもそもあります。
もんじゅも事故を起こした。チェルノブイリも事故を起こした。
更に、恐ろしいのはこの六ヶ所村再生工場で耐震設計ミスを起こしていたのに
11年間も隠蔽して来たということが明るみになったという件。
六ヶ所村再処理工場で耐震計算ミス、日立エ社11年隠ぺい (読売新聞)
。。。ってもう危険度ましまし状態です。読売の記事は削除されてますが
日本原燃宛:六ヶ所再処理工場での耐震設計ミスとその隠ぺい等に関する質問書とか色々残っています。
きっこのブログのきっこさんにもとりあげられてます。
ところで、実際に行ってみて、なぜここが「洗脳センター」と呼ばれているかがわかりました。
この施設は「PRセンター」なので、職員は再処理工場についてPRするのがお仕事。
再処理工場にとって都合の悪いことを言うわけがない。
他方、原子力発電や放射線、そして再処理についてたいていの人はあまり知識がない。
知らないところにいきなり情報のシャワーを浴びせかけられるわけだから
洗脳しているつもりはなくても洗脳になってしまうのかもしれない。
こうして再処理工場がいかにすばらしいかの情報をシャワーされると
まるで洗脳されたように感じるということなのでしょう。。。
説明員のお姉さんは、六ヶ所村在住の方で、このPRセンターができたからこそ
地元で仕事ができたということです。
私は結構色々と質問をしてしまったのですが、非常によく勉強なさっていて
通り一遍な説明だけでなく、きちんと回答して頂くことができました。
行って、知って、よかったと思います。ありがとうございました。
ちなみに今は、もう地元では1桁の人しか再処理工場に反対を唱えていないそうです。。。
私はまだ本編を見れていないのですが、「六ヶ所村ラプソディ」という映画の予告編を見ると
「私たちが反対しても変わらないのでしょ。。?」という地元の人のインタビューも出ています。
PRセンターの後、六ヶ所村の「ろっかしょ産業祭り」に行ったんですけど、小さな漁村なんです。
会場は大漁旗でいっぱい。
鮭のつかみどり会場とかあってね。
屋台は焼きそばとか綿菓子とかの普通のジャンクフード屋台を除くと殆ど魚屋さん。
野菜のブースが一件ありましたがじゃがいもとか人参とか、激安でした。
六ヶ所村の「産業」といったら原子力発電。
というわけで「東海村」の人たちが来て、原発についての屋台を出してました。
産業まつりの屋台で売っていた「いくらどん」を食べてきました。
「もう試運転してますから、出るというならもう出てるんですよ!(にっこり)」
が脳裏にこびりついてます。
いやもちろん彼女は「大丈夫ですよ」という意味で言ってますし、大丈夫だと信じてますが。。。
10月末の青森の海辺ですからとても寒く、凍えながら海を眺めながら
釣り船の横でかもめに囲まれて、いくら丼を食べて、帰ってきました。
六ヶ所村の、村役場にも行ってきました。
土曜日なのでしまってましたが、「歓迎 国際核融合エネルギー研究センター」の横断幕。
再処理工場をなくすにはどうすればいいのか。
という質問は、原発のいらない日本を作るにはどうすればいいのか。につながる。
そしてヨハネスブルクの、現状が脳裏に浮かぶ。
エネルギーをきちんと確保しつつ、原子力に頼らない方法?
ええー?って思うところもあるんだけど「循環エネルギー」っていうのが
本当に本当に実現できるなら。。。
そしてエネルギー問題と環境問題、水問題、食料問題は
全部つながっているんだなあと実感します。
先日、友人の紹介でフジテレビの「ザ・ノンフィクション、女二人 灼熱大陸を駆ける」
という番組を見ました。アフリカでがんばっている、二人の日本人女性を追いかけたドキュメンタリーです。
●食糧
お一人は、WFPことThe World Food Programme、国連世界食料計画の方。
WFPの職員は、飢えた地域にこそ行かねばなりません。
でも、飢えた人々は食料を持ったWFPを襲うこともある。
WFPは非武装なので、襲われたから殺されたり傷つけられたりする。
飢えた人々も、食料が欲しくて必死だから。
現実に、彼女の同僚も食料を運んであげるために車で移動している最中に襲撃されたそうです。
しかし、襲われるからといって食料を届けに行くのをやめるわけにはいかない。。。
できることは、時速80km(悪い道では猛スピード)で走ることのみ
。。。ということで土煙をあげながら疾走する車。
襲われる可能性があることはわかっていても、武装するわけには、いかないのです。
夜明け前、まだ暗闇の中で腕立て伏せ。ランニング。
弱い人間では、こなしていけない。
ひるがえって、飽食の日本。飢えたことのない人々。
コンビニ弁当は賞味期限を過ぎると次々と捨てられて行く光景が、映し出されていく。
非常にやるせない気持ちになりました。
無事村に到着し、食料を配ることに。
「問題が起こらないってことはない。
できることは、問題が起きた時にどう対処して問題を最小限に食い止めるかだ。」
案の定全員に配り終わる前に食料が足りなくなった。
「明日来るから。」と彼女が言ったとき、私はプチ暴動が起きるかと思いました。
みんな、飢えているから。
でも、明日来るってことで大喜びで歌いながら送り出してくれた時には
テレビの前で涙をこぼしてしまいました(><)
●水
もう一方の女性は、井戸を掘ってあげるというお仕事。
戦争で低地に住めなくなり、高地に逃げ込んで生活している人々。
お水がなくて、遠くまで溜まった雨水をくみにいく。
しばらく雨がふらないと、そこも干上がってしまう。
というわけで、井戸を掘るのですが、
井戸というのは掘れば水が出るっていうものじゃない。
実際、何カ所か掘ってみて、だめだった。
村人が喜んで、応援してくれるほどプレッシャーがのしかかる。
最終的にはちゃんと井戸が掘れたんですけどね。
●もう一個、これはテレビ朝日で、お正月にこんな番組をやっていました。
テレビ朝日開局50周年記念特別番組 地球危機2008〜何気なく暮らしている人たちへ〜
人類によって破壊され続けている地球。その破壊によって激変する環境と、それに翻弄される人々、動物たちを世界各地で徹底取材。明らかになる衝撃の真実を、ふだん何気なく暮らしている人々に4時間以上にわたって伝える地球規模の環境スペシャル。
1960年代まで、世界第4位の大きさを誇ったアラル海。
旧ソ連時代、広大な砂漠を農地化するため、川から大量の水をくみ上げたためにアラル海は干 上がり、2003年には1万7158平方km(世界17位)砂漠の砂が押し寄せ、人々は故郷を捨てて移動したが、
移動した先も砂漠化してしまい、再び場所を移動した。現在の村にもいつまで住めるのか保証はないという。豊かなジャングルだったボルネオ泥炭地。泥炭地は本来、水に浸かったぬかるみだが、
スハルト政権の大規模な農地化開発により、湿潤なジャングルから水が抜かれ、木は木材用に切られてしまった。
二酸化炭素を吸収していたジャングルは、次第に乾燥し、やがて火災を発生。
泥炭は微生物に分解され、いまや大量の二酸化炭素を逆に生み出している。5つの大河の源であるヒマラヤ。そこから流れゆく河川の水は、世界人口の約40%の暮らしを支えている。
しかし、温暖化の影響でヒマラヤの氷河の溶解が進んでいる。しかも、世界のどの地域よりも早いスピードで。今後50年以内に10億人が飲み水不足に陥る、という説もある。
3月24日(月)〜28日(金) 10 : 30〜11 : 25 に再放送を行うそうです。
結局、みんながゆたかであれば戦争も起きないし、
食糧問題も水問題もエネルギー問題も多分解決できる。
ユートピアになれば万事解決なわけなんだけど、現実はそうはいかないから。
どうやったら少しでもいい世の中にできるんだろう、と。
で、北野宏明さんとJoiの対談をもう半年ぐらい前に撮影したのが下記。
「Earth Coding-地球を実装せよ」
という、日本科学未来館で行われたイベントでした。
●環境問題って、実はlong tail?
個人がバクテリア(細胞)、インターネットが免疫、脳が政府と例えるならば、
脳が一生懸命考えてもおなかが痛いのは治らず、免疫や細胞が働かないといけない。
Joiは今ベジタリアン。自分で畑を作ってその野菜を食べて、
ゴミをコンポストで肥料にしてそれをまた畑に撒く。水は井戸水。
そうすると、いかに循環しているかがわかってくる。
エキスパートではなく個人が考えて工夫をして、
エキスパートが想像できなかったような、クリティカルな物がでてくれば。
国の政策にするにはリスキーすぎるけど、個人が試してみる分にはコストが低い。
そういうイノベーションが必要。
No Impact Manのような「環境問題の専門家じゃないけど、好きだからやる。
すべきだと思うからやる」みたいな人たちが、環境問題でもアマチュア革命を起こしていくのでは。
。。。我々個人が何をしても、環境問題に影響を与えられないし
しかし何とかならんもんかねと思いがちだったのですが
ちょっと勇気をもらったような気がします。
きれいな水と、健康的な食糧とが自分の体を作るのです。
みんなが地球を大切にしないといけないし、
水を大切にして、食料を大切にして(自給率も高めて!)、エネルギーを大切にして
行きて行かないといけないなあと思うのです。
。。。というわけで、三種の神器は、「エネルギー、水、食料」です。