Twitterとメディアとイランについての
前の記事をたくさんの方に読んでいただき、コメントやフィードバックを頂きました。ありがとうございました!頑張って書いた甲斐があります。。。
状況が刻々と変わる中、イランとメディアについてもう一つ記事を書いてみました。
少しだけまとめ:
・イランでは情報統制が従来から非常に厳しかった。それをかいくぐってきた人たちだからこそ
今回のように情報統制が行われてもネットで情報を出せているのではないか。
・メディアでは「イランから起きたTwitter Revolution」的な取り上げられ方も多い中、
実際はTwitterユーザはイラン国内には少なく、メディアリテラシーが高い人ばかりではない。
イラン国内でデモを組織する等の情報交換は、あくまでSMSや電話、口コミといった従来型のツールが使われているらしい。
・Twitterは情報を世界中に伝播するツールとしては極めてパワフル。
イランからの少数の情報の元、アメリカでTwitterを使って情報がどんどん増幅されているというのが実態であるもよう。
・ただし、Twitterにはデマや誤情報も多く、伝播してしまう場合もあるので要注意。
・現在、既存メディアも多くの情報をTwitterから得ている。
・イランではTwitterよりFriendfeedの方が使われていたのだが、真っ先にアクセスブロックされてしまった。
現在proxyを経由して使えている人たちは、Friendfeedをプライベートモードで使っており、
我々には不可視なコミュニケーションが粛々と行われているらしい。
・Facebookはお知らせをするには最適で、Mousavi氏もFacebookを使っている。
・現在なぜか情報統制がゆるんでいるのでこんなに情報が出されているのではないだろうかという専門家も。
政府は現在の抗議活動の情報を記録して、落ち着いた後に逮捕していくのではないかとの懸念が囁かれている。
● メディアリテラシー:イランの人たちは情報統制と戦う経験が豊富だった
イランの情報統制は今回の事件が起きる前から中国に次ぐレベルのひどさであり、そんな中でもイランのアクティビスト達はブログを書いて声をあげることが活発でした。
事件の当初から携帯や電話はつながらなくなり、海外プレスは外出禁止、国内の雑誌や新聞には検閲によって削除された「白紙」のコーナーが多発。そんな中Twitterやブログなどのオンラインメディアはアクセス禁止になっても、海外からの協力もあり、
proxyを経由して蘇り情報流通を可能にしています。
ちなみにオライリーの記事によると、Tor (政府のフィルターを避けてインターネットトラフィックをリルーティングするソフト)のユーザはイランでこの1週間で爆発的に伸びているとのこと。
しかしおそらくこんなにスムーズにいった(もちろんproxyの件で夜なべして頑張っていた人を知っているので簡単でもスムーズでもないのはわかっていますが)状況の背景には、今までも情報統制がされており、そこをかいくぐって活動を続けてきたイランのブロガーやアクティビスト達の今までの知識や経験があってこそという気がします。
今回の事件で、私は各ソーシャルメディアツールそれぞれの違いと役割が少し見えたような気がしています。これまで私はFriendfeedはTwitterよりも機能は多いもののまあ似たようなもの、Facebookもトップページがミニブログっぽくなっていて、どれも同じような方向性に見えてしまっていました。今回のイラン関連では、色々なツールのメリットがうまく使い分けられている気がします。
Twitterの活用のされ方については前のブログで書きました。しかし時間がたつにつれ、メリットとしての情報の伝播能力の高さも際立つ反面、デマの情報伝播能力も高くなり、 #iranelection はかなりカオスになっています。Twitterについては長くなるので下の方にまとめました。
1)Facebook
Mousavi氏は彼自身の
Facebookのアカウントを
情報発信に活用しています。彼自身のサイトは当然のようにアタックされており、
ハックされて情報を改ざんされたとの情報も入っています。Facebookはユーザ数が2億人超と圧倒的に多いので、その中での伝播能力は非常に高く、それだけのトラフィックをさばいているのであればおそらくシステムダウンのリスクも少ないであろう。コンテンツを自分でコントロールすることができ、コメントも全部見る(見せる)ことができるという利点があります。(TwitterだとMousavi氏宛に返したコメントは検索をしないと見られない)
2) Friendfeed
FriendFeed has been “almost completely blocked” in Iran, co-founder Bret Taylor
tells us. You might not think this matters too much since FriendFeed is much smaller than Twitter in terms of users, but the service was hugely popular in Iran, Taylor says. In fact, Iran is one of the service’s most active countries, and it is the most active region as defined by comments per user per day, according to Taylor.
Now you can see why Iran apparently wanted to block it. FriendFeed is great at facilitating conversations around topics. The reason for this is that it’s so quick to post a comment and have it be added to a thread. While this can sometimes lead to an angry mob situation
, it also can be extremely effective at having a conversation about an important topic in real-time. Except, of course, when the Iranian government blocks you.
FriendFeedの共同創業者のBret Taylorは“Friendfeedはほとんど完全に封鎖された”と語っています。イランでアクティブなサービスだったことに加え、Twitterと比べてFriendfeedはコメントを素早く投稿でき、それらをスレッドで見ることができるため、議論の流れが見やすく抗議集団における重要な会話手段になりうる。だからこそイラン政府はFriendfeedを真っ先に封殺したとのこと。
その後Twitterもブロックされたものの、Twitterには大量の欧米ユーザ達がいたため、proxyの設定など数々の手法を用いて「イランの人たちがTwitterを使えるするには」というところに腐心する人たちがどんどん現れ、その後の動きについては先の記事に書いた通りです。では、Friendfeedはどうなったか。proxy経由でTwitterが使えるならばFriendfeedも同じはず。
ここで面白いのは、Twitterは表玄関、Friendfeedは裏玄関のような使われ方をしていること。
Twitterはユーザ数も多くバイラルが起こりやすいので、ムーブメントを作るのに向いている。世界中の目をイランに向けさせ、proxyを立てようとか、アイコンを緑にしようとか、イラン人を救済してくれる大使館情報を集めようとか。自分達は何ができるのだろうと考えた人たちがアイディアを出して、それを広めることについてこれほど適したメディアはない。反面、注目もされているし、オープンであり、デマが非常に多い。
そこで活躍しているのがFriendfeedであるらしい。
著名なブロガーRobert Scoble氏の義理の兄弟(brother in law)は
イラン人だそうで、彼はこのように書いています。
"イラン人の間の本当の情報交換は、Friendfeedのプライベートグループの中で行われていて、CNNのようなメディアには見えないようになっているんだ。" (まるで「アンネの日記」の表の道路(Twitter)と家の奥の扉(Friendfeed)のよう。。。)
Scoble氏のTwitterは更に続きます。
"妻の家族はテヘランの親類達と話している。国営メディアは殆ど事件を報じていないらしい。" つまりおそらく海外メディアとネットが報じているということなのでしょう。ちなみにCNNはイラン問題を取り上げないということで#CNNFailと非難されていましたが今やイラン問題をずっと報じているようです。CNNは以前から市民からの写真等の投稿を受け付けていたので、それらが極めてうまく使われているようです。cnn.comの
トップページもイラン関連報道で埋め尽くされています。
このパネルの中で、Scobleは#CNNFailについて厳しく追求したようです。
Robert Scoble 「あの日CNNはどこにいて何をしていたのさ?」
Rick Sanchez 「イランにスタッフはいたんだ。催涙ガスも浴びていた、現場にいたんだ。」
Robert Scoble 「だったらなぜ報道しないんだ!」
Scoble again asked, “Where was CNN on that day, at that time?”
Rick Sanchez, responded, “We had people in Iran watching the events unfold, live. Our people were tear-gassed. We were there.”
And here’s my point as stated by Scoble in response to Sanchez, “How would we know that? Why didn’t you share that side of the story with us as it was happening? You couldn’t because your show wasn’t on!”
パネルは更に、メディアが載せる記事・載せない記事という論点に進みます。
Curry agreed, “There are other stories that are important for people to hear, but don’t make broadcast.”
This is true. We are seeking more human stories and aspects of news that connect with us as individuals. However, these other stories don’t necessarily fall within formulas and packages that represent sellable or subsidized media products.
報道すべきだと思っても、メディアプロダクトとして売れる物にならない場合は、掲載しない場合があるという。
そんな中、NBCの Ann Curry氏はこのように話しました。「北朝鮮のミサイルテストについて私はTwitterで知った。テレビをつけたけれど何も報道されていなかった。これではいけないと思い、Twitterで事実を探し、リアルタイムに伝え始めた。」
Curry demonstrated the opportunity for media to create entirely new channels that augment traditional news reporting, “I learned about the last missile test in North Korea on Twitter. I turned on the TV and no one was reporting the story. I thought to myself, ‘this sucks.’ So, I jumped on Twitter and reported the facts as I found them in real time.”
「テレビや紙の報道に載せられないならTwitterやブログ、SNSで情報を伝えればいい。私のTwitterのフォロワーは私が報道したいと思う情報を出版するための場を与えてくれた。我々はお金の為だけではなく、人々が欲している情報を報道しなければいけないと思う。」
If you can’t get it on the air or in print, use Twitter, blogs, and social networks to get information out there. Curry declared, “My [Twitter] followers give me a newspaper to publish stories I care about. We have a responsibility to not only tell stories for financial gain, but we need to publish information that people need to know.”
もちろん色々な困難・問題もある。ニュースは報道すべきことを調べ、調べたことを伝えればよいが、Twitterで伝えた場合は反応や質問が来て、それに答えなければならない。As her story continued, she also unearthed one of the factors why traditional media is hesitant to expand participation and engagement through social channels, “I had to be careful however. I was receiving reactions and questions. The trick is communicating solid information without misleading anyone. One word can change how people interpret anything. I feel a great obligation to never twitter something that is wrong.”
Credibility counts for everything and as Curry noted, “once you lose that, you’ve lost.”
「たくさんのリアクションや質問を受けたわ。誰もミスリードしないように、確実な情報を使ってコミュニケーションしなければならない。一つの言葉でも受け止め方が大きく変わってしまうこともある。絶対に間違ったことをTwitterしてはいけないということはとても重要。信頼性が全てよ。それを失ったらすべておしまい。」
また、Twitterや他のソーシャルメディアがプロのジャーナリストを含む様々な人々のメディアリテラシーを向上させているということもあるようです。
For some, on the other hand, Twitter and social media helps create a more “media-literate” society, including those classically trained journalists diligently seeking to understand the new media landscape. Sanchez expressed his gratitude for what the community has taught him, “Twitter has made me a better journalist.”
CNNのSanchez氏は「コミュニティに教えられた。Twitterのおかげで、僕はよりよいジャーナリストになれたと思う」と語っています。
アマチュアメディア・アマチュアジャーナリズムについても議題にあがりました。
先日
秋葉原事件について再度振り返る記事を書いたのですが、そのときにもふれた秋葉原事件のUstream物議。あれはジャーナリズムだ、ジャーナリズムではない、あくまでライフログの延長であり、ジャーナリズムではないという意見もありました。
このイランの件でも、報道機関が駆けつける前にユーザ達がどんどんテキストを書き、写真をアップし、動画をアップしています。ある女性(Nedaさん)が撃たれて亡くなりました。*見たくない方はこれらのリンクをクリックしないでください。あくまで事実として* そしてその現場をどんどん写真を
撮ってブログする人がいて、別の人が撮影していた
動画がYouTubeにアップされている。これらは、モザイクなし。それを、CNNが番組で顔にモザイクを入れて流しました。ということが事実として起こりました。このように市民達がどんどん記録を行い、情報を発信していっている。
同カンファレンスで、FOX News のClayton Morris氏が次のような疑問を提起しています。「ニュースビジネスの中では、アマチュアとエキスパートを分けるほどの重要な役割を持つと考えられている"事実確認 (fact checking) "という大事な機能がある。アマチュアメディアが台頭してくる中で、それをTwitterでやるのはほぼ不可能なのではないだろうか。」
Clayton Morris of Fox News injected reality into the discussion and emphasized a point that underpinned Andrew Keen’s highly debated book, “The Cult of the Amateur.” “There’s a tipping point right now with new, traditional, and social media. It’s conversation versus fact checking. No one has answers to where this convergence is leading,” he exclaimed.
Fact checking is a vital part of the news business and is ultimately what separates amateurs from experts. But researching fact from hearsay or even opinion is almost impossible on Twitter for most users.
ブログが出てきたときも、同様の議論が行われました。しかし、ブログの場合はTwitterと比べれば広まるスピードも遅く、またブログを見ている人たちが間違いを修正し、自浄能力があるのではないかといわれていました。しかし、Twitterの情報の広がるスピードはあまりに速く、間違いもそのまま広がっていってしまう可能性が高い。スピードと会話をとるか、事実確認をとるか。
NBCのCurry氏は「判断能力というのは学校で教えられるものではなく、自分で学ぶものなのではないか。」「究極的にはニュースのレポーターもブロガーも、見る人のためのサービスであるということは変わらない」ということをおっしゃっています。
Curry captured the essence of the debate by shedding light on the middle ground that exists between traditional and new media producers, “Judgment is not taught in ‘J’ school. Judgment is learned. Judgment has to change with the times.” As she observed, reporting news is a service job and also a business. But ultimately, reporters and bloggers serve the people.
(※ちなみに私は日本の報道機関がどれだけ厳しく事実確認をしているのか詳しく知りませんが、米国の報道機関はとても厳しいような気がします。私の前のボスへのインタビューが掲載されるときも編集の方から××という記者がこういう記事を掲載する予定だが、これは事実か?これは事実か?という質問を送って来ましたし、私が書いたブログ記事をネタに記事を書いた記者の方がいらっしゃったのですが、そのときも編集の方から詳しい事実確認メールが送られてきました。日本の報道だとあまりそういうことをやっていないような気がします。)
3) ブログ
6月17日の記事なのでちょっと古いですが
Mashableによると、24時間で「イラン」という単語を含むブログ記事は2,250,000本も書かれています。
ブログは写真や動画が多く掲載され、Twitterよりも整った(まとまった)情報を見ることができるメディアになっています。
4) Twitter
同じ6月17日の記事なのでちょっと古いですが、イランという単語を含むTwitter記事はピーク時に一時間で221,744件。(Twitterのメンテのリスケが発表されたときですね)
6/22追記:Trendrrが無料サービスと気づいたので、データを取り直してみました。
さすがにピーク時よりはだいぶ落ちますが、まだまだtweetが多いことがわかります。
Twitter での Iran と #iiranelection の時間別言及グラフも。
Time.comでなぜTwitterがイランの事件を広めるのにこんなに成功したのかについての記事が書かれています ”
Iran Protests: Twitter, the Medium of the Movement"。その理由は無料で、モバイルで使いやすく、パーソナルで速い。またRetweet機能を使ってすばやく広がるようになっている。hashtags を使うことで、話題ごとのグルーピングもしやすい。FacebookはクローズドでありTwitterはオープンであるからこそここまで広まった、とあります。
Twitterは間違いなく情報の増幅器としては極めてパワフルではありますが、それは双方にとっての武器でもあり、ことイラン問題については現在嘘と真実が入り混じったカオス状況になっています。
私が観測している少しの間でも、真実とデマと誤情報の押収が続いていました。空から何か液体が撒かれたという情報に対して、「熱湯だ」「サリンだ」「酸だ」などなどたくさんの憶測が飛び交い、憶測の数だけ対処法が流される。「水で流せ」「水で流してはいけない」等。催涙弾に対しても多くの対処法の憶測が飛び交いました。また、ある国の大使館が救済受け入れを始めたという情報が流れたとたん住所電話番号入りで「受け入れ大使館リスト」が飛び交うと同時に「××国の大使館も受け入れ始めた」という真実の情報やデマ情報や誤情報、「大使館に急げ」「大使館は既に受け入れを終えて閉鎖している」「大使館前は待ち伏せされているので行ってはいけない」などの情報が飛び交い始めました。更に、イラン政府のサイトへのDDOS攻撃をして抗議をしようというtwitterが流れ、DDOS攻撃用のスクリプトが書かれた
ホームページへのリンクが流れ、イラン政府への攻撃を行うとイランのネットワークが圧迫されイランの人たちの市民ジャーナリズムができなくなるからやめろという声が流れ。それらがどんどんretweetされていく雪だるま方式になっています。この状況はリアルタイムで一度みておくべきことだと思います。多少英語がわかるならば。10分でも、おびただしい記事が流れてきて、様子がわかります。
#iranelection です。
● 嘘はどうやって作られるか。
・嘘アカウント
初期はどんどん嘘アカウントを作って嘘情報を流し、それを追いかける形で「××というアカウントは嘘アカウント」という情報が出回るがいたちごっこに。
嘘アカウントリストも作られていましたが追える量ではない。次第に人々のリテラシーが上がっていき、嘘アカウントのアルゴリズムの解析がなされていきます。「こういうパターンの物は嘘アカウント」という情報が回り、新しいアカウントやフォロワー数が少ないアカウントなど、特定の条件にあたる情報は信じるなという情報が回り始まる。発言自体に加え、プロファイル情報まで見ないと真実にたどり着けないという状態に。更にその情報が出回ると対策されてしまい、発言とプロフィールに加えて「それまでどんな投稿をしているか」ということで過去のtweetの長さや数や内容まで見ないといけないという状態に。
・嘘情報
※6/23追記:はてなブックマークのコメントで
@nofrillsさんからコメントを頂きました。
「誤情報」と「デマ」は違います。「デマが多い」のは事実ですが「伝播」は殆どなし(出てくる端から潰す)。でも同じデマが何度も繰り返された。「誤情報」と「デマ」は違います。「デマが多い」のは事実ですが「伝播」は殆どなし(出てくる端から潰す)。でも同じデマが何度も繰り返された。
nofrillsさんはありがとうございます。以下、「誤情報」(善意であるが真実とは異なる情報。伝播しやすい。)と「デマ」(悪意で流される嘘情報。出てくる端から潰されるので伝播しにくいが、同じデマが繰り返される。)を意識して書き直しました。
アカウントは本物だったとしても安心はできません。
第一波
善意の人たちが本当だと思って伝えている本当の情報
善意の人たちが本当だと思って伝えている誤情報
悪意の人たちがわざと伝えているデマ
第二波
善意の人たちが広めていく本当の情報
善意の人たちが広めてしまう誤情報
(悪意の人たちのデマは出てくる端から潰されて伝播しにくいらしい)
。。。が混在し、大混乱。
しかし情報リテラシーの高い人たちが流す情報がどんどんセレクティブになっていく。
1. Twitter Is a Tool and Thus Difficult to Censor
Twitterはツールであり、twitter.comのサイトが全てでない点においてFacebook等のSNSと比べて検閲しにくい
2. Tweets Are Generally Banal, but Watch Out
一つ一つのtweetはつまらないものでも、それらが集まるとオピニオンを形成したりする
3. Buyer Beware
Twitterの中に真実が保障されたものは何一つない。信頼できると思っていた人のtweetが間違っていることもあり、それらもどんどんretweetされていってしまう。週末のデモに300万人が参加というデマ情報が流れたが実際は数十万人であったし、Mousavi 氏が自宅軟禁されているという誤情報が流れたが実際は監視されていただけであり、選挙監視委員会の委員長が選挙が非適切だったと認めたという誤情報も流れた。
4. Watch Your Back
デマや誤情報だけでなく、罠もあるという。政府が作る偽アカウントの問題だけではない。ABCNews.comは自社のJim Sciuttoという記者の発言をretweetしていたTwitterユーザ達が彼が政府を支持しているようにみせかけるretweetをはじめ、記者はそれらのretweetの被害者となってしまった。
5. Twitter Is Self-Correcting but a Misleading Gauge
Twitterには自浄能力もあるが、ミスリーディングな場合もある。また、有名でフォロワーが多いアカウントが強いというコミュニティになってしまっている。Ahmadinejad氏の支持者も多くいたはずなのに、声の大きなMousavi派にかき消されてしまったかっこうだ。
6. Twitter Can Be a Potent Tool for Media Criticism
#CNNFail事件でも見られたとおり、Twitterはメディア批判には有用なツールであろう。
Twitterに書かれている内容を普通では信用できなくなった場合、何が信用できるかというとやはり写真と動画でしょう。人々はどんどん写真や動画を撮ってアップしています。これらは嘘をつけない。(画像加工をしたり嘘動画を作ろうと思えば作れるけど、無数の写真・動画がアップされていっており、嘘で隠しとおせるレベルではない)
6月17日の抗議の様子が下記の映像。いかに人々が口をつぐみ、静かに抗議行動を行っているかが見て取れると思います。
拡声器で抗議を大声で叫ぶとか何かを投げるとかそういう暴動ではない。非常に静かな抗議の行進を行っています。しかしおびただしい数の人たちです。
6月20日のデモ行進ではかなり声があげられている。
その他市民が逮捕される瞬間や射殺される瞬間など、数多くの写真や動画がYouTubeにアップされていっています。そしてそれらのリンクがまたTwitterを使ってどんどん伝播していっています。
● イラン国内では殆どが従来型のツール、海外への情報増幅器としてのTwitter
ケンブリッジ大学の
Stephen Murdoch氏は「TwitterやFacebookはアメリカでは人気のサービスだが、イラン国内にいるイラン人によるtwitter記事がどれだけあるのかは疑問だ。また、Twitterを使っているイラン人はバイアスがかかっている可能性もある。イラン人向けのSNSサービスをチェックすべきだが難しい。」と語っています。
In fact, there are less than 10,000 Twitter users in Iran (Sysomos via BusinessWeek) and less than 100 of them seem to be active. Given these small numbers, it’s quite amazing that their tweets have generated such a multiplier effect via retweets etc.
Businessweekの記事で、20:20 WebTechの共同創業者Gaurav Mishra氏はイラン国内でTwitterが革命の原動力になった可能性は低いと思う。イラン国内のTwitterの利用者数が少ないのに対してデモは大きなものだった。Torやproxyを使える人もそう多くはないはず。殆どの人はドアを叩くなどの従来の方法でデモを組織したんじゃないかな。」と語っています。"I think the idea of a Twitter revolution is very suspect," says Gaurav Mishra, co-founder of 20:20 WebTech, a company that analyzes the effects of social media. "The amount of people who use these tools in Iran is very small and could not support protests that size."
And with the government blocking the Twitter site, that small group becomes even smaller. Tech-savvy netizens can use proxy addresses such as Tor or Proxy.org to bypass the government block of certain IP addresses. But for many users, circumnavigating the government's blockage is too big a hurdle, and organizing in more conventional ways, such as over the phone or by knocking on doors, can be both quicker and easier. Moreover, Twitter does not support the Farsi language, which limits its utility, particularly in more rural areas of the country.
同じBusinessweekの記事で、「 Mousavi氏は国営のテレビや新聞等ではまったく取り上げられてもらえないため、先月ソーシャルネットワーキングツールを使い始めた」と書かれています。ただしthe National Iranian American CouncilのpresidentであるTrita Parsi氏は、「FacebookやTwitterは海外の人たちに情報を伝えることには非常に役に立ったけれど、国内ではSMSや電話などが抗議活動についての情報源だったと聞いている」と語っています。
Mousavi introduced the use of social-networking tools to his campaign last month, Iran experts say, because he didn't have the access to state-run television and newspapers Ahmadinejad enjoys. "They needed an alternative means to campaign and get their message across," said Trita Parsi, president of the National Iranian American Council. But Parsi, like others, acknowledges that Facebook and Twitter were important mainly for letting people outside the country follow events, and text messages and phone calls were the primary mover of people in Iran's protests. "The people I know mainly tell me they hear about these protests from friends or by SMS," Parsi says.
ただし、ハーバードのHal Roberts氏は「Twitterがグローバルコミュニティに与える影響は絶大で、メディアは今Twitter streamによって動かされている。」と語ります。
According to Stephen Murdoch, a computer security researcher at the University of Cambridge, it's hard to tell how many people are actually involved with Web-based protests inside Iran because what we see outside the country is a "biased" sample. Twitter and Facebook are popular in the United States, but there are likely other social-networking sites geared toward Iranians that we can't monitor as closely. So the extent--and reach--of Web activity in Iran is hard to judge.
But the effect on the global community is clear, says Hal Roberts, also of Harvard's Berkman Center: "The press is driven by [Iran's] Twitter stream."
そういえば、先ほどの140Communication Conferenceの記事の〆の一行もそれでした。
As Paul Saffo recently said, “News doesn’t break, it tweets.”
「ニュースは報じられるのではなく、tweetされるんだよ」
● 警鐘
Torを作っているチームの一人Andrew Lewmanは、「イラン政府のネット規制が昨今緩んでいることに驚きを覚えており、政府内部に情報を広めたいと画策している人間がいるか、あるいは後でその犯人を捕まえるために今情報を出している人間をトラッキングしておきたいからなのではないか」と言ってます。
Lewman says that he's surprised by how little the Iranian government has blocked the Internet in recent days, given the attention that the current political unrest has received. He attributes the continuing flow of information out of Iran to two possibilities: either there are people in the government who want to see it disseminated, or the government is tracking and recording everything that's happened in order to round up the perpetrators later. The government's main focus right now, Lewman says, is most likely dealing with the actual protestors on the streets.
HarvardのEthan Zuckermanの意見も「まずはデモ現場を押さえ、ネットについてはIPアドレス等でトラッキングをかけており、後日逮捕する予定なのではないか」と話しているとのこと。
Still, Zuckerman believes that the Iranian government will likely crack down on the rioters first, and deal with the bloggers later. He suggests that government agencies may be tracking users via their Internet protocol addresses and planning to follow up with arrests.
。。。ということを読むと、この騒ぎが収まったときこそ、イラン国内の人たちが逮捕されたり拷問を受けたりしないように、世界中が監視の目を向けていることが重要なのではないかと思います。
Comments
日本語でこれらのことが書かれている重要性を、webにいる日本中の人々に気づいてもらいたい。日本のより多くの人に読んでもらいたい。
ひとまずtwitterにポストして協力!!
これ、英文で発信すればいいのに。;)
以下にイラン報道の和文要約付きニュースのプール先を開設しているので、よろしかったらご自由にお使いくださいませ。Twitterだと、どうしても右から左に流れていってしまうので。。。
http://iranelection.slinkset.com/