5 posts tagged “クリエイティブコモンズ”
リリースは結構前なのですがあまり認知されていない気がするので、Creative Commons case studiesについてのブログ書いてみます。
これはCreative Commonsが色々なCC採用事例のケーススタディをまとめたサイトです。
例えばMagnatuneのケース:
基本情報、CCの採用、メディア掲載、CC+の採用についての情報が掲載されています。
Magnatuneとは、CCライセンスを採用した音楽レーベルで、B2Bビジネス(映画・自動車メーカー等に音楽をライセンス)とB2Cビジネス(サイトからのダウンロードは利用者が作者に渡したい金額を払うしくみ)を手がけ、売り上げの50%がアーチストに渡ります。
Magnatune advocates for "Shareable music" -- a distinct forking from the standard, ‘all rights reserved’ approach, because users are permitted to — rather than prohibited from — distribute further copies of the track.
Magnatune は "Shareable music" 音楽の共有を推進しています。
The purpose of making music available in source code is to encourage derivative works, such as remixes, cover songs and sampling. Source code also helps users understand the make-up and composition of a work.
そしてリミックス、カバーソング、サンプリングを可能にするためにも「ソースコード公開」を推奨しています。
Jamendo
ケース。JamendoもMagnatune同様CCライセンスの音楽サイトで、広告収入の50%をアーチストに渡しています。よって、アーチストはPV次第で収入が変わります。また、ユーザは好きなアーチストにPaypalでお金を振り込むことができます。この場合は若干の管理費を除いたほぼ100%がアーチストの手に渡ることになります。
Its business model is based on the concept that the wide dissemination of content across networks leads to popularity and prominence: ‘Be known and recognized. Spread your music worldwide.’
「認知され、世界中の人に自分の曲を聞いてもらうことが人気・ビジネスモデルへの道」だといいます。
Artists are encouraged to increase their revenue by:
- embedding the Jamendo Player featuring their album into blogs and websites;
- advertising the link to Jamendo on flyers, artists sites etc.;
- spreading the word about Jamendo: the more popular the site, the greater the hit count and thus the greater the revenue.
11/5/2007時点で5000アルバム・336,000登録アーチストだったのが7/14/2008時点では10,443アルバム62,001アルバムレビュー、370,283アクティブメンバーだそうです。
Donationその他の数値情報も原文を見ると掲載されています。
- 69,000曲がダウンロード可能だった時点での数値情報としては、22ヶ月間で1,454件の寄付が行われ、合計金額はUS$21,150だったとのこと。
- 詳細は下記。
- だいたい5ドルか5ユーロを払う人が多く最大が$204。最小が$5(サイトのデフォルト最低金額になっているため)平均は $14.55。
企業だけではなく、個人のケースも掲載されています。例えばSF作家のCory Doctorow。
"Not only does making my books available for free increase the number of sales that I get, but I also came to understand it artistically as a Science Fiction writer that if I was making work that wasn't intended to be copied, then I was really making contemporary work."
日本のケースもありますが少ないです。Sony eyeVioのケース。もっと増えるといいですね。
その他、GoogleとかNine Inch Nails (The Slip) (Ghost)とかFlickrとかRevverとかA Swarm of AngelsとかLegal Torrentsとか、まあ恐ろしいほどたくさんあります。アメリカとオーストラリアに偏っているので、もっと各国からケースがでるといいですね。
なお、本ケーススタディの情報は Creative Commons Attribution 3.0 License BY Creative Commons です。
先日、質問を受けたので、ちょっとエントリーを起こします。
<まとめ>
Creative Commons ライセンスを採用したからといって、あなたがお金儲けができなくなるわけではありません。
Creative Commons の「非営利」ライセンスを採用したからといって、あなたがお金儲けができなくなるわけではありません。
Creative Commons の「非営利」ライセンスを採用したからといって、誰かにお金儲けをさせることができなくなるわけではありません。
Creative Commons ライセンスを採用することで儲けが多くなるか少なくなるかは、わかりません。
Creative Commons の「非営利」ライセンスの「非営利」の定義については現在研究プロジェクトが発足しています。
<非営利ライセンスについて>
**例えばあなたが何かキャラクターを作って、そのキャラクターにCreative Commons 営利OKのライセンスを採用した場合**
あなた自身がキャラクターグッズを作って販売しても問題ありません。
他の人がキャラクターグッズとか色々な物を作って販売してもライセンスに従って行われているのであれば(ちゃんと著作権者の名前を表記するとか)、問題ありません。
**例えば あなたが何かキャラクターを作って、そのキャラクターにCreative Commons 非営利のライセンスを採用した場合**
あなた自身がキャラクターグッズを作って販売しても問題ありません。
他の人が勝手にキャラクターグッズを作ってお金儲けをしてはいけません。非営利ライセンスですからあたり前です。
ただし、「無断で」商用利用できないだけで、「決して商用利用できないわけではない」というところがミソです。
CCのFAQより引用します。
NonCommercial. You let people copy, distribute, display, perform, and remix your work for non-commercial purposes only. If they want to use your work for commercial purposes, they must contact you for permission.
「非商用ライセンスの場合、非商用での利用のみを許可します。利用者が商用利用をしたい場合は、あなたに許可を得なければなりません。」要は、別途許可を得れば商用利用も可能なのです。
So “NonCommercial” means that the work cannot be used commercially?
Not quite. The “NonCommercial” license option means that you do not receive the commercial rights via the Creative Commons license. You can always approach the licensor directly to see if they will separately license you the commercial rights.
「Q:非商用ライセンスのコンテンツは、商用利用はできないの?A:あくまでクリエイティブコモンズライセンスで与えられている権利が非商用に限定されるということであって、商用利用の権利について権利者に直接交渉することはできますよ」
他の人があなたにキャラクターグッズを作ってお金儲けするという特約を結びたいという話があれば、そのような直接交渉を行い、キャラクターグッズを作ってもらい、レベニューシェア等でお金儲けするということも可能、ということです。
で、この特約的なところを円滑に促進するためにCC+という物ができましたという話は、以前のエントリーで紹介していました。
いちいち一件一件問い合わせがくるのを対応するよりは、CCライセンスは非商用でこのライセンス。これ以外のビジネスディールを行いたい人はこちらを見てね!というリンクをはっておくという仕組みになっています。
CCのサイトだとこちらが詳しいです。
CC+ is a protocol providing a simple way for users to get rights beyond the rights granted by a CC license. For example, a work's Creative Commons license might offer noncommercial rights. With CC+, the license can also provide a link by which a user might secure rights beyond noncommercial rights -- most obviously commercial rights, but also additional permissions or services such as warranty, permission to use without attribution, or even access to performance or physical media.
The CC+ architecture gives businesses a simple way to move between the sharing and commercial economies. CC+ provides a lightweight standard around these best practices and is available for implementation immediately.
Use cases: Restrict commercial use with a CC license with the NonCommercial condition, and then use a separate agreement with some party (could be yourself or third-party) to broker commercial rights (licensing, sales, reproduction, etc).
<クリエイティブコモンズによる機会創出・機会損失>
クリエイティブコモンズによるお金儲けが「できない」わけではないというのが上記の論点。
もう一つの論点は、クリエイティブコモンズライセンスを採用することによって、機会創出がどのくらいあるのか、機会損失がどのくらいあるのかということです。
そもそも論として、all rights reserved にして囲っていると、よいコンテンツ・よいクリエイターが認知されず、認知されないと興味ももたれず、興味をもたれないと購買されず、購買されないとお金が儲からない。。。という話があります。
昔CCのCEOであるJoiが、クラブでDJをやっていたときにはミュージシャンの人が「かけてください!」とレコードを持ってきたものらしい。今も新人のミュージシャンの人はラジオ局とかを回って「かけてください」とCDを渡して歩くらしいと聞いたことがあります。
このへんが機会創出の話。
まずは無料でも露出を増やして、次につなげる。クリエイティブコモンズには色々な側面があるけれど、そういった側面も大きい。だからこそColumbiaはOtorevoで全くの新人アーチストだった Good Crew のvocal trackをCCライセンスにしてリミックスコンテストを開催しました。もちろんCDは有料で販売しているのですが、vocal trackをCCライセンス。プロモーションビデオはYouTube。
CCライセンスでサンプル的な物(音質が低い・画質が低い)を出して、高クオリティの物はお金をもらって販売するという手法は色々なところでとられていて、有名なものとしては以前も紹介しましたが Nine Inch Nails が"Ghosts I-IV" というアルバムを CC licenseでリリースしたというもの。NINのサイトで36曲中 9
曲は無料でダウンロードでき、 5USD 払うと 36 曲すべてをダウンロードできる。 CD は 10USD,
ハードカバーのデラックス版は 75USD, そして限定版のボックスセットは 300 USDで販売。 こうしてNINは1週間で1600万ドル(約16億円) を売り上げ、サイトでの直接販売だったため、ほとんどの売り上げがアーチストの手に渡ったといいます。ただ、 NIN は大物アーチストなので特殊事例ですけれど:P
もう一つが機会損失の話。
CCライセンスで公開せずにコピー不可で流通をさせないようにし、だからこそ物が売れるんだという話です。CCライセンスで公開した結果、CDを買う人が少なくなるのではとか、DVDボックスが売れなくなるのではとか、そういう話ですね。
さて、テレビ番組を勝手にYouTubeやニコニコ動画にアップしてはいけません!が、涼宮ハルヒの事例で、角川さんが紹介していた話は一つの参考事例にはなると思います。(一般化はできないけれど)
涼宮ハルヒは最初、TOKYO MX、TVK、チバテレビ等の局で放映されていてキー局でやっておらず、YouTubeにアップされて知名度が向上。そしたら今度、YouTubeに英語字幕付き(fansub)がでてきて角川さん的には「うっ」と思っていたが英語でDVDを発売したら北米だけで6万枚も売れたとのこと! fansubが広告効果を生んでいたということです。(日本でも8万枚なので、6万枚売れたのはすごい)
YouTubeにアップされることで、ハルヒのDVDを買うはずだった人が買わなくなった機会損失と、YouTubeにアップされなかったらハルヒなんて知らなかった人が買うようになっていた機会創出はオンバランスでどのような物なのかは、事例の積み重ねでわかっていく物なのでしょう。Creative Commons ライセンスで発売されたコンテンツが、認知が上がって却って売れたのか、オンラインで読めるから却って売れなくなったのかはいくつか検証事例が出ていますが、まだまだ結論は出ていないと思います。以前こちらのブログで昔書きましたが:
1つはO'reilly の Asterisk: The Future of Telephony
という本で、 O'reilly の「CCライセンスにすることによって本の販売数は上がるのか/下がるのか」という研究の一環としてCC Attribution Non-Commercial Non-derivativesライセンス
で公開。結論的には、ダウンロードを開始したからといって本の販売数の傾向に大きな影響はでていないようであり、Asteriskというこの本は技術書としてはかなりの売れ行きの部類に位置したといいます。
もう1つはThe Human Sciences Research Council (HSRC)で、南アフリカの研究機関が研究結果をまとめ、書籍化した物をCCライセンスのPDFで公開した結果、売上げが3倍になったといいます。ただし、特殊なケースですので一般化はできません。
その他のケースについてはCCサイトで膨大なケーススタディが公開されているので、興味がある人はのぞいてみてください。
<「非営利」ってなに?>
もう一つの論点が、そもそも非営利って何?ということで、これは様々な議論がされています。
物を作って販売する等のあからさまな営利活動はわかりやすい。でも、商用なのか商用ではないのかがわかりにくい例も多い。よく取りざたされるのがブログ。ブログでお金を儲けていないからOKという意見、ブログにAd Sense等の広告を掲載していたらお金儲けているからNGじゃんという意見、ブログに掲載しているAd Senseなんて運営費のたしぐらいにしかならずお金儲けているうちに入らないという意見、Ad SenseをはっているかはっていないかでCCコンテンツを利用できるかできないかが決まるなんておかしいという意見等々。
広告に使われたら営利使用か?→営利とみなされるのが通例。
NCコンテンツを見るには必ず広告を見なければならない仕様になっていたら営利使用か?
レコード店のpodcastでCC-BY-NC-SAライセンスの曲だけかけていたらライセンス違反か?
NCライセンスのコンテンツを検索した検索結果に広告が掲載されていたら?
それがNPOがやっているものだったら?教育目的だったら?
で、このあたりを整理する研究プロジェクトが発足しています。
Creative Commons Launches Study of “Noncommercial Use”
The nonprofit organization Creative Commons has launched a research study that will explore differences between commercial and noncommercial uses of content, as those uses are understood among various communities and in connection with a wide variety of content. Generous support for the study has been provided by the Andrew W. Mellon Foundation.
Joiのコメント:
“The NC term is a popular option for creators choosing a Creative Commons license, and that tells us the term meets a need. However, as exponentially increasing numbers of works are made available under CC licenses, we want to provide additional information for creators about the contexts in which the NC term may further or impede their intentions with respect to the works they choose to share, and we want to make sure that users clearly understand those intentions. We expect the study findings will help us do a better job of explaining the licenses and to improve them, where possible. We also hope the findings, which will be made publicly available, will contribute to better understanding of some of the complexities of digital distribution of content.”
CCライセンスのうち、非商用ライセンスを使う人は多い。ライセンスをつける人も使う人も「非商用」がさす定義をきちんと理解できるよう定義することが重要で、この研究はそのために行われる。
この研究をleadするのはVirginia。
“Developments in technology, social practices, and business models are pressing the question of what should count as a commercial use,” explained Creative Commons Special Counsel Virginia Rutledge, who is leading the study. “The answer to that question should come from creators, who should be able to specify what uses they want to permit, subject to the limitations and exceptions to copyright or other applicable law. Creative Commons is fortunate to have a stellar group of legal, public policy, and information technology experts advising on this project, as well as the help of its extensive international network of affiliates.”
何が商用で何が非商用かは技術・社会通念・ビジネスモデル等の側面から沸きあがっている大きな質問で、その答えはクリエイターが何は許可し、何は制限すべきと考えているかを尊重すべき。
Research is expected to be completed early in 2009. The study will investigate understanding of noncommercial use and the Creative Commons NC license term through a random sample survey of online content creators in the U.S., a poll of the global Creative Commons community, and qualitative data gathered from interviews with thought leaders and focus groups with participants from around the world who create and use a wide variety of content and media.
この研究は2009年に完了する予定で、アメリカでのアンケート調査とグローバルなCCコミュニティでの投票、世界中の有識者へのインタビューが行われるとのこと。
日本の有識者を選ぶときは、ニコニコ動画の「野生のプロ」とか「嫌儲」とか、ちゃんとわかっている人に聞くといいと思う。。。>中の人
※私はCreative Commonsの中の人ではありません。。。:P
<日本でのCreative Commons採用例>
。。。というのをまとめるブログ記事を書いていたのだけれどCCJPがめるまがでもまとめていたので
それに補う形で再度まとめてみました!
■映像
ソニーが提供するサービス。オフィシャルコンテンツと、ユーザーの投稿した動画の両方を楽しめる。
サイト内での検索結果を、マイチャンネルという形で残せる機能が特徴。
ソニーが提供している video magicというソフトのBASIC版を使って動画の作成/編集ができる。
*Yahoo!ビデオキャスト
Yahoo! Japanが提供するサービス。Yahooが提供するSNSや、ブログ・掲示板等と連動。
動画の性格・評価などが細かく表示されており、動画の持つ性質が一目でわかる。
*@nifty動画共有
niftyが提供するサービス。CCmixterについてもサイト上で紹介しており、
CCライセンスで公開されている音楽も検索及びダウンロードが可能。
*Clip Life
NTTグループが提供するサービス。オフィシャルコンテンツも数多く用意されている。
アップロード時に、自動的にダイジェスト版が生成されるのも特徴。
FlipClipが提供するサービス。CCライセンスの他にカテゴリや位置情報などのメタタグがいれられ、
動画を地図にプロットするような機能がある。
*ICC HIVE
メディアアートセンター、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]の活動記録アーカイヴ。
展示やワークショップ、アーティストや専門家による情報社会と
先端表現に関するシンポジウムやインタビュー、ライヴの映像等がCCライセンスで公開。
■画像/写真
日本最大のクリエイターのコミュニティ。
自分の作品などを公開するポートフォリオやストレージなどがすべて無料で、クリエイターの人達に人気が高い。
コラボレーションやイベントなども企画も対応。
*フォト蔵
写真・動画共有サイト。写真・動画を10,000枚までアップロードできる。1枚あたりの容量は10MBまで。
アルバムごとにCCライセンスを付与するスタイル。CCライセンスつきの写真が検索できる。SNS機能つき。
価格コムが提供する写真共有サイト。写真・動画を10,000枚までアップロードできる。
1枚あたりの容量は8MBまで。カメラ毎、レンズ毎、地域毎に分類されていることが特徴。
*zorg
写真・動画共有サイト。最大容量は10GB+と、かなり大きい。写真1枚ごとにCCライセンスを付与できる。
オリジナルのデジタルフォトフレームや名刺作成などのサービスもある。SNS機能つき。
■音楽
*mf247
インディーズミュージシャンが集うポータルサイト。アップロードした楽曲にCCを付与することができる。
CCアーティストの参加リストからどうぞ。
また、アーチスト視点でのクリエイティブコモンズの説明ページも素晴らしい。
コロンビアミュージックエンターテインメントが運営するOtorevoからデビューした
Good CrewというバンドのファーストアルバムのボーカルトラックがCC-BY-NC-SAライセンスで公開され、
リミックス素材としてダウンロードできるようになっている。
*ついコン〜What are you doing?〜
Twitterでついつい出会った人たちが集まって音楽アルバムを作った「ついコン」こと
ついったーコンピレーションアルバム。音楽制作はもちろんロゴデザインからサーバ提供に至るまで
全てがTwitterでの呼びかけ、peer productionで作られた作品。CC-BY-NC-SAライセンスで公開。
* Neuro Net Recordings archive (selected by Kenji Rikitake)
"NNR
Megacomp 2006."として公開されていた超かっちょいいテクノミュージック82曲が
CC-BY-NC-NDライセンスで公開されています。
NNRとは Neuro Net Recordingsというレーベル名。
また、こちらではJJ1BDXというアーチスト名で活躍されているKenji Rikitakeさんの
テクノミュージックがCC-BY-NC-NDライセンスで公開されています。これまたCOOL!
4/10追記:
* Chain Music (坂本龍一)
アメリカのイラク派兵反対/平和を訴える為に始められた
チェーンメールの音楽バージョン、チェーンミュージック。
元の音楽を変えずに、みんなで追加していく形。CC-BY-NC-SAライセンスでの公開。
* Stop Rokkasho (坂本龍一)
六ヶ所村のリサイクル施設建設反対を訴える為に始められたプロジェクトで、
坂本さんの音楽をダウンロードして、リミックスした音楽をみんなでアップロードしていく形。
現在74曲がアップされている。CC-BY-NC-Sampling Plusライセンスでの公開。
* Wataridori2 (Cornelius)
WiredとCreative Commonsが共同で行った Wired CDプロジェクトで、
Beastie BoysやGilberto Gil、Spoonなども参加したアルバムにCorneliusも参加。
なお、このアルバムに収録されている曲はCC-BY-Sampling Plus ライセンスの物と
CC-BY-NC-Sampling Plus ライセンスの物が混ざっており、Wataridori2はSampling Plus.
他の曲のライセンス確認(およびダウンロード)はこちらから。
Joi x 坂本龍一さん x 小山田圭吾さんのインタビュー
Mozilla24というイベントのプログラムの一つ、Firefox Rock Festivalというコンサートを機に、
ミュージシャンの立場でCCライセンスで楽曲を公開することについて
Joi、小山田圭吾さん、坂本龍一さんの対談が実現し、映像が公開されました。
■出版
デジタルガレージが著作権者。デジタルガレージが中心にオーガナイズしているカンファレンス
"THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006"の模様を収録したムック。
インプレスR&Dで出版。CC-BY-NCライセンスでの公開。
津田大介氏、小寺信良氏が著作権者。Youtubeをはじめとするインターネット上の動きに対して、
既存のコンテンツ産業の現場の考えを切り取った対談集。
翔泳社で出版。CC-BY-NC-NDライセンスでの公開。
■テレビ
* BlogTV
デジタルガレージがスポンサー/制作し、東京MXで2006年7月から2007年9月まで放映。
2006年8月末からのコンテンツについては、CC-BYライセンスで番組を制作(音楽もCCライセンスの物を利用)
全編をYouTubeやGoogle Video、i-revoなどの動画共有サイトにアップロード。
私も企画/制作/出演/ディレクター/カメラマン/編集/通訳/翻訳等していた、思い出の番組です。
■教育
Open Coursewareとは、大学等で正規に提供された講義とその関連情報のインターネット上での無償公開。
大学、大学院に在籍している学生の単位取得の対象として実施された講義での、
シラバス、カレンダー、講義ノート、講義ビデオ(pod-castingを含む)等が公開されている。
慶応義塾大学等は、このOpen CoursewareにCCライセンスを利用。
JOCW自体の利用条件は「OCWとして提供されている情報は原則として「非営利の教育目的」については、
使用、コピー、配布、翻訳および変更が自由に認められます。
上記の利用条件は基本的にクリエイティブ・コモンズライセンスの表示・非営利・継承に相当します。」
としながらも、CCライセンスを採用するかどうかは各大学の判断にゆだねられている模様。
*FTEXT
エフテキストは全国のボランティアの人たちの協力で、数学の教科書や演習問題,
センター試験解答・解説を作成し,無料で配布している団体。
数学の教科書、問題解答データベースなどにCCライセンスを利用している。
■その他
Mozilla Japanの「日本発」マスコットキャラクター。
フォクすけの画像やパーツ画像がCC-BY-NCライセンスで公開されている。かわいい!かわいい!かわいい!
*はてなロゴマーク
2007年5月のロゴリニューアルから、
はてなは、新しいロゴマークの、形状データの高解像度データを、BY-NC-SAで公開している。
*グッドデザイン賞(グッドデザインファインダー)
グッドデザイン賞の全受賞対象3万点以上を検索できるデータベース。
2007年度以降のもののうち、受賞者の同意を得たものはCC-BY-NDで公開されている。
*雪導WEB
携帯端末用RPGソフト「ユキシルベ」の開発サイト。
開発グループ「雪導project」のコンテンツはCCライセンスのもとで公開されている。
対応機種:90xiシリーズ全機種(DoCoMo)、オープンアプリプレイヤー対応全機種(au)
*Choix
株式会社アセントネットワークスが運営するソーシャルニュースサイト。
引用を除くコンテンツの二次利用はCCライセンスのもとで行うことができる。
*Concepts licensed under Creative Commons
なんらかの事情により実現することができなかったプロジェクトの原案を公開している。
原案はCCライセンスのもとで利用・改変することができる。
<プレスリリース>
Creative Commons Announces New Leadership, New Funding
1) Creative Commons が William and Flora Hewlett Foundation から 400万ドル (約4億円)の寄付を受けることが決まりました。
内訳は、CCのむこう5年間の運営費として250万ドル、 ccLearn プロジェクトにあてる費用として150万ドルとなります。
2) Lawrence Lessig 氏がCCの CEO を辞任し、 Change Congress に注力することになりました。
伊藤穰一氏 (Joi) が後任を勤めます。Lessig はCCのboardに残ります。
また、会長であったJoi の後任にはCCの役員でDuke大学の法学部教授 James Boyle 氏が勤めます。
CC関連でメモメモ。
<Creative Commonsとは>
Creative Commons JapanのFAQサイトから引用します。
法律や技術に関する専門的な知識がなくても、簡単な4つのアイコンの組み合わせを選択するだけで、
誰でも自分の生み出した作品を、自分の好きな条件で、インターネットを通じて
世界に発信することができる画期的なライセンスシステムです。
表示 非営利 改変禁止 継承
●表示(Attribution, BY)
このアイコンがついた作品を利用する人は、作品を創作した人(著作者)の氏名、作品のタイトルなど、
作品に関する情報を表示しなくてはならないことを表します。
●非営利(Non Commercial=NC)
このアイコンがついた作品は、営利目的で利用してはならないことを表します。
もちろん、別途許諾を取ることにより営利目的での利用が可能になりますので、
営利目的で利用したい場合には、作品の権利者にコンタクトしてください。
●改変禁止(No Derivative work=ND)
このアイコンがついた作品を利用する人は、作品を改変してはならないことを表します。
●継承(Share Alike=SA)
このアイコンがついた作品を改変して利用する場合、改変することで新たに生み出された作品は、
当初の作品のライセンス条件を継承し、同一の組み合わせでライセンスされなければならないことを表します。
例えば、あなたが「表示」と「非営利」のアイコンが付いた作品を改変して新しい作品をつくった場合、
その作品は必ず「表示」と「非営利」のアイコンを付けた条件で公表しなくてはなりません。
※これ以外にもCreative Commons Public Domain licenseやSampling Plus license等があるけれども
基本のCCライセンスは上記4つから成り立っています。
<Creative Commonsを使う理由>
Creative Commonsライセンスを使うときのメンタリティ
1)自分の作品を広めたい!
もっと沢山の人に見てもらいたいから。どんどんコピーして広げて欲しいもの。
2)同じ物をコピー/流通だけじゃなく、どんどんリミックスして欲しい。
もっとよくしてほしい。新たなひらめきがほしい。
小山田圭吾さんは、曲を発表したら、その曲を使って
色々な面白いリミックスをしている人がいるのに気づき
面白い!ってことでリミックスコンテストをやったらCOOOOLな作品がいっぱいでてきたそうです。
3)すんごい自信作で、コピーして流通しまくって欲しいけど、改変/変更してほしくない。
クリエイターさんによっては、そして作品によっては、
この作品はこれで針一本通せない程緻密で完璧で調和してるの、サワラナイデ!!っていう物はある。
(と、坂本龍一さんのCCについての話を聞きながら思った。)
4)非営利目的で使うならいいけど、それで他人がビジネス始めちゃったらやだなー
「なんで自分の作品で自分が儲けることができないのに他の人が儲かってんの?」
みたいなことは避けたいなーという人もいる。
人それぞれ思いは色々なわけで、それに対応して、CCアイコンはそれぞれ存在します。
<Creative Commonsアイコンそれぞれの存在理由>
●表示(Attribution)
クリエイターの名が作ったコンテンツと共に認知されるため
※以前、Attributionについて考えた記事を書いたのがこちらでしたが
Attributionだけでも色々考えるべきことがある。
●非営利(Non Commercial)
元のクリエイター以外がそのコンテンツを使って儲けちゃうのを防ぐため
※何が営利で何が非営利なのか(ブログにAdsenseつけてたら営利?NPOがやっていたら?等)について
現在再考察が行われており、下記のような「CCライセンスに置ける"非営利"の意味を明らかにするための
ガイドラインを作る為のディスカッション」が行われています。
★DiscussionDraftNonCommercial Guidelines★
※CCライセンスの説明のためのものではなく、あくまでディスカッションベースの為の物である。
※2008年前半にNonCommercialとは何かについて研究を行う予定である。
広告に使われたら営利使用か?
NCコンテンツを見るには必ず広告を見なければならない仕様になっていたら営利使用か?
レコード店のpodcastでCC-BY-NC-SAライセンスの曲だけかけていたらライセンス違反か?
NCライセンスのコンテンツを検索した検索結果に広告が掲載されていたら?
それがNPOがやっているものだったら?
教育目的だったら?
●改変禁止(No Derivative work)
いじくられたくない作品をいじくられないように守るため
●継承(Share Alike)
CCライセンスで作った作品なのに派生物が妙な別のライセンスにされちゃうのを防ぐため
★Draft Attribution-ShareAlike Intent★
Creative Commons CC Attribution-ShareAlike ライセンスと他の copyleft content ライセンスとの互換性を保つべく努力をしています。そのベースとなる様々な議論のために上記draftドキュメントが公開されています。
<Creative Commonsライセンスのコンテンツの使い方>
CCのwikiのFAQに下記のようなチャートが掲載されています。
縦軸が元のコンテンツ、横軸が作った先のコンテンツのライセンスを指します。
元のコンテンツがCC-BYの場合は、左側のBYのところを横に見ていって、
public domain以外のどのライセンスのコンテンツを作るのに使うこともできるということがわかります。
元のコンテンツがCC-BY-NC(商用利用不可)の場合は、左側のBY-NCのところを横に見ていって、
BY-NC、BY-NC-ND、BY-NC-SA、BY-NC-sampling+にしか使えないことがわかります。
元のコンテンツが商用利用不可なのにそれを使った派生物が商用利用可能なライセンスにされてしまっては
元も子もないので、再利用に際しては元のライセンスより制限が厳しくなっていく、というしくみです。